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移住者の声

丹後への想いが総結集!コロナ禍で紡ぐ”人と人とのつながり”

「All Tango Action」坂田真慶さん・小林朝子さん・俣野裕哉さん(丹後)


今回は「All Tango Action」のメンバーである坂田真慶さん、小林朝子さん、俣野裕哉さんからお話を伺います。All Tango Action(以下、オルタン)結成の背景や丹後の魅力、今後の活動など、みなさんの熱い想いを語っていただきました。

All Tango Action(オルタン)とは?
丹後(※1)の緊急時に「自分も丹後のために何かしたい!」という想いを持つメンバーが集まった団体。
(※1 京都府北部の京丹後市、宮津市、与謝野町、伊根町の2市2町の地域)

坂田 真慶さん(写真右)
All Tango Action 発起人/(一社)丹後暮らし探求舎
1986年生 東京出身。野良研究者、ベンチャー企業での海外事業立上げを経て、京丹後市に移住。現在は(一社)丹後暮らし探求舎で、移住支援、人材育成、コミュニティづくりを生業にしている。キャリアアドバイスも行う。お酒が好き。

小林 朝子さん(写真中央)
(一社)丹後暮らし探求舎/U設計室
北海道出身。岩手大学で農業土木を学び、京都市の建築コンサルタント会社で9年間勤務。丹後が楽しすぎて通い始めて3ヶ月で京丹後市に移住を決意。2015年5月に移住。丹後の魅力を誰よりも熱く語れる自信あり。

俣野 裕哉さん(写真左)
司法書士/(株)BLUEMISSION
京都府亀岡市出身。大学卒業後、大阪の司法書士事務所に勤務した後、「まち医者のように地域に寄り添う存在になりたい」という思いで、京丹後市にて司法書士事務所を開業。地域に支えられ、日々楽しく過ごしている。


結成から1ヶ月のスピード感!All Tango Action が生まれた背景



ーーどのようにオルタンは結成されたのでしょうか?

坂田さん:4月7日に新型コロナウィルス感染症により緊急事態宣言が出されて以降、丹後でもまちに出歩く人が少なくなり、飲食店さんにも急に人が来なくなりました。
普段、移住の仕事をしてる時にも、飲食店の方にはすごくお世話になっていたり、それが好きで移住してくれる方もいたりして、自分も大好きな丹後の飲食店さんのために「何かできないか」と動き始めていました。

ちょうど同じタイミングで、「丹後のために何かしたい」という想いを持っていた俣野さんや「ミクタン(※2)」の市瀬さん、高橋さんなども動き出そうとしていて、「なら一緒にやろう!」と、オルタンが結成されました。現在は全員でだいたい15〜6人、有志のメンバーが集まっています。

(※2 「mixひとびとtango」(通称ミクタン)は、京都府丹後地方で始まった地域体験型の交流イベント)

その後、約1ヶ月の間に、丹後地域の飲食店との企画「TAKE OUT たんご」、飲食店や生産者を応援するクラウドファンディング「たんくらふぁーーーーん」、丹後出身学生向けに丹後のお米を届ける企画「たんこめ便」など、次々とプロジェクトを立ち上げてきました。

▲オルタン結成3日後に立ち上がったプロジェクト「TAKE OUTたんご」。

ーーものすごいスピード感ですね!

坂田さん:アイディアと状況が合ったタイミングで、その瞬間のすべての力を総動員して、とにかくやろう!という感じで進めてきました。
丹後は、誰が何が得意なのか、どんなネットワークを持っているのかが、はっきりしているんです。だからこそ「○○は誰々に聞けばいい」など、そのネットワークを使って、やりたいことがある場合にも、すぐに実行に移すことができました。

小林さん:例えば、坂田さんはアイディア出し。ミクタンの市瀬さんは広報が得意で、すごいスピードで広報を出してくれる。その間に私がロゴ作成。そして、俣野さんがいろんな企業さんに情報を個別で発信。それぞれ得意なことを活かして関わっています。

坂田さん:「それ、私もやりたかった!」と同じ想いを持っている人が多いからこそ、みんなすごく協力してくれるんです。

ーーやはりそこが丹後の魅力なんでしょうか?

小林さん:そうですね。丹後には、自分の特技や仕事を活かして、「自分達でゼロから企画しちゃおう!」という人が多いのがすごく魅力的だと思っています。

他にも語り出したらきりがないですが、夏には白い砂浜に透き通る青い海、自然が豊かで、とにかく美味しいものが多い。いつも面白い人が集まる楽しいイベントがあちこちで行われています。美味しくて、楽しくて、忙しい!それが丹後です。

▲小林さんが地域の方と一緒に創り上げたガーデンウェディングの写真


自分たちの暮らしたいまちを自分たちでつくり続けていく



ーーオルタンの活動を通して気づいたことも多かったそうですが?

坂田さん:はい。例えば「たんこめ便」では、今まであまりつながりを持てていなかった、丹後出身の大学生や新卒の方とつながりをつくることができました。
親世代の方からの反響も大きく、人とのつながり方や、丹後にゆかりのある人との関わり方の学びになりました。

俣野さん:私は、「たんくらふぁーーーーん」のサイトを作成したのですが、丹後に対するみんなの想いや昔の思い出の写真などを集め、仲間たちと協力して作成する中で、改めて自分が住む「丹後の魅力」を振り返るいい機会になりました。
運営メンバーの丹後に対する想いが伝わるサイトができたので、その想いを応援していただいた方にも感じてもらえたのではないかと思っています。地元だけでなく、地域外の方からもたくさんの応援があったのも嬉しかったですね。

▲丹後で初の試みだったクラウドファンディングは目標の113%を達成!丹後の結束力を感じます。

ーー今後の展望は?

坂田さん:今後も「自分たちの暮らしたいまちを自分たちで形づくり続けていく」活動として、オルタンは継続させていきたいと思っています。

今回のコロナ禍の中で、”不特定多数”ではなく、”特定多数”の「お互いにとっていい関係性・つながり」を作る大切さを改めて実感しました。
地域外の方でも、丹後のことを好きな人や、丹後によく通ってくれていた人が、新型コロナウイルス感染症の影響で丹後に来られない代わりに、クラウドファンディングなどを通して応援してくれました。そういう”丁寧なつながり”をこれからもっと作っていきたいと思っています。

youtubeチャンネルやオンライン企画などを通じて、丹後のものを買っていただけるようなECサイトの立ち上げ、そして半年から1年後、丹後に実際に来れるようになったときに、リアルイベントとして、みなさんと丹後を楽しめるような企画を計画中です!
小さな関わりからでもいいので、丹後とのつながりをぜひつくっていってほしいです!

今回、オルタン結成の背景やみなさんの想いを伺うことができ、「丹後ってとても素敵だな」と改めて感じました。「人」が好きで丹後への移住を決める方が多いのも納得です。
丹後が大好きで「丹後のために何かしたい!」という気持ちをどんどん行動に移されているオルタンのみなさん。今後の動きも見逃せないですね!

▶︎All Tango Action FBページ

▶︎食らし旅
丹後だけでなく、京都府各地の「食」に触れる体験を紹介しているサイトです。地域ならではの「食体験プラン」や、豊かな食を未来に繋げる「地域のアクション」、食に関わる人々の「食への想い」など、見応えのあるコンテンツが盛り沢山です!

坂田さんと小林さんは、丹後暮らし探求舎(※3)で移住支援の仕事もしています。お二人のことをもっと知りたいという方は、こちらのインタビューもぜひご覧ください!
「丹後への移住に興味がある!」「丹後に行ってみたい!」という方は、ぜひお二人に相談してみてくださいね。

▶︎坂田さんインタビュー
▶︎小林さんインタビュー

(※3 京丹後市移住支援センター。移住後に望む暮らしに合わせた地域や人の案内、物件探しのお手伝いやイベント情報を発信しています。)

(文責:京都移住コンシェルジュ 磯貝)

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