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イベントレポート

私、一人で移住しました。~仕事も暮らしも満喫中♪~

こんにちは、京都移住コンシェルジュの榎本です。

2021年11月20日(土)にオンラインと東京の会場をつないで開催された「私、一人で移住しました。~仕事も暮らしも満喫中♪~」のイベントレポートです!≪セミナー概要はこちら

このセミナーは、
「単身で移住する人っているの?」
「移住先での暮らしが不安」
「移住者ってどんな生活をしているの?」そんな疑問にお答えするセミナーです。

単身移住だからこそ気になるポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
丹後地域での暮らしの実体験も聞けるので京都北部への移住を考えている方にもオススメです。本編はYoutubeの動画をご覧ください。後半の質問コーナーについては文章で紹介しています。

ゲストは、京丹後市に移住された稲本 朱珠(いなもと すず)さん 

(京都市→京丹後市に移住)
京都市出身。高校生の時に「森の聞き書き甲子園」に参加し、社会や大人とやってみたいことを形にしたことが原体験。大学では、広告研究会や日替わり店長のお店の立ち上げなどを通して地域と関わる。イベント企画運営、バックオフィス業務、広報などを経て、2020年10月より、京丹後市未来チャレンジ交流センター「roots」の相談員として、高校生と地域をつなぐ役割を担っている。 友人が京丹後市に移住したことが、丹後を知ったきっかけだった。遊びにいくうちに、丹後の人の面白さと、食の素晴らしさに胃袋をつかまれ移住を決意。現在は、シェアハウス益実荘(ますじつそう)で、シェアメイトと第二の家族のように暮らしている。

セミナーの本編はこちらからご覧ください!

00:00 オープニング・ゲスト紹介
01:05 京都移住コンシェルジュの紹介
03:01 京都府の紹介
08:11 稲本さんによるゲストトーク
39:11 エンディング(移住相談窓口の案内など)

稲本さんの熱い丹後の愛を感じるお話しでした!
是非遊びに行ってみましょう!

稲本さんに聞いてみよう!質問コーナー!


本編の後に行われた質問コーナーで話した内容をまとめました!(動画では公開されていません)

Q. ご近所付き合いの実体験や、今住んでいる場所について教えてください

京丹後市は広いので、ご近所付き合いは住む地域によって結構変わると思います。私が今住んでいるところは、京丹後市の中でも駅が近い住宅地なので、家に帰った時にご近所の方の野菜が置いているようなことはあまりないです。ただ、畑がたくさんある地域では、そういうこともあるみたいです。

あと、丹後はみんな車で移動するので、歩いている人や自転車で移動する人ってほんとに少ないんです。私は自転車で移動することが多いので、「昨日、〇〇で見たよ」とか、よく言われます。なのでよく見られてるなと感じます。そういう戸惑いはあるかも知れないですね。

近所付き合いは、好き/嫌い、合う/合わないがあるので、移住する前に移住相談の窓口(丹後暮らし探求舎)で相談するのがいいと思います。相談すると、きちんとヒアリングをしてくれてその想いにあった地域を紹介してくれます。

Q. 車無しで、どうやって暮らしてるの?

私は車の運転ができないんです。笑
けど、徒歩圏内に市役所も救急病院も郵便局もあるし、職場も徒歩3分だし、スーパーも近いし。雪で自転車が出せない時でも、徒歩圏内に色々と揃っているので暮らしていけるので、一応大丈夫なんです。

あと、シェアハウスに住んでるので、ほんとに行きたいところがあると、シェアメイトやお世話になっている丹後の人たちと一緒に行くことができて、なんとかなっているところもあると思います。

ほぼこの範囲内で暮らしが完結できているので自転車暮らしでもOK。

Q. シェアハウスに空きはありますか?

益実荘(ますじつそう)は、今はちょうど満室で、1月に1部屋空きがでるかなというところです(2021年11月現在)。ただ、益実荘ができて、シェアハウスが移住者にとって、生活しやすいということが分かったので、今後、益実荘以外にも丹後にシェアハウスができる予定です。

人が集う場になってるシェアハウスは、単身で移住する人の心強い味方。

Q. 知り合いってどうやってできますか?

私の場合は移住する前に人間関係を作り始めていた感じですね。実際、移住する前に丹後に行った時に、何ヶ所か人が集まりそうなところに案内してもらって、そこで何人か知り合いができました。rootsにも移住検討者の方が来るのですが、「こういったところも行ってみたらいいんじゃない?」という感じでみんなに連れまわされてます。笑

あと、丹後はフェイスブックを活用している人が多く、イベントがあった時とか、どこかに行った時にフェイスブックにあげてくれていて、それを見て、こんな人なんだって分かったり。丹後にいなくても情報が入ってくることが安心感につながったかなと思います。

最近材木屋さんの工場だったところをリノベして「ここに行けば地域の情報があるな」っていう、人のつながりをつくる場(まちまち案内所)ができました。移住を検討している人も来るし、地元の人も来るしっていう感じの所なのでぜひ行ってみてほしいです。

Q. 生活費ってどのくらいかかってますか?

家賃は共益費(水道光熱費も含む)込みで4万円~5万円の間です。丹後は電気代が高くって。冬は寒いので、水道光熱費込みの家賃が本当にありがたいです。笑

食費で言うと、私は昼も帰って食べてるので、外食をそんなにしなかったら月1万5千円くらい。お米と調味料はメンバーと共有してて、それ以外はみんなそれぞれが買って自炊してって感じです。週末にみんなで集まってちょっといいものを食べてもそのくらいかなと。

あと、シェアメイトに有機農家さんで働いているメンバーがいるので、今の時期だと間引きしたニンジンとかを持って帰って来てくれるので、この冬はニンジンは買わなくてもいいかなと。あと家庭菜園も少しあります。

私は車を持っていないのでかかっていないですが、持っている人は、車の維持費もかかりますね。けど、東京で一人暮らしをしてた時と比べたら全然安いですね。

Q. 丹後で困ったことや嫌だなと思ったことはありますか?

寒い。笑
シェアハウスは、写真で見るといい感じだなと思いますが、天井が高くて、区切りもないので冬はめちゃくちゃ寒いです。

あと雨が多くて、冬場は晴れの日が少なくてだいたい暗いことですかね。元々天気に左右されるタイプで、心配はしていたんですが、そういうものだなってことで慣れてきました。その分、人のつながりがあるところがよかったです。これが完全に一人で住んでて、人に会わない仕事とかだと、ほんとにしんどかったと思います。

あと、食べ物がおいしすぎて太るっていうのは、みんな言ってますね。本当においしいので。だいたいみんなプラス5キロくらい?丹後来たら、必ず太ります。笑

今は単身ですが、周りで子育てしている人も多く、そんな人達が話しているのは、教育の質についてですね。子供が小学校・中学校と進んでいく中で、都会と比べて学校としての選択肢が少ない。これからは、オンラインでの通信教育や、プログラミングなどを地元のプロフェッショナルの人たちに直接教えてもらう機会をつくるなどを考えていきたいという話を聞いています。

こんなに旬のものが手軽に手に入る暮らし、体重の増加はしょうがない…

Q. 個人で仕事を請けるきっかけやハードルは?

私の場合はたまたま、ベースの仕事(roots)で人と会う機会が多く、初めての人と自己紹介をする時に今までやってきた仕事の話をするなかで、「こういうのできますか?」という感じで話をいただくこともあったかなと思います。あと、ベースの週4日の仕事だけでは収入が足りないので、仕事を作りたいという意思を話すことから決まっていったこともあると思います。

丹後の仕事の単価は都市と比べると低いので、同じ仕事をしても、たくさんお金をもらえることはないです。稼ごうと思うとリモートで都市の仕事をしたほうがいいと思います。

ただ、地域の仕事をするメリットとしては、みんなで町をよくしていきたいよねという雰囲気があって、自分がやりたいことを半分楽しみながら仕事としてできてることだと思います。地域の仕事は、誰の役に立っているのかがすごく見えやすくて、自分の仕事に対する報酬の基準が変わってきました。都市の仕事の仕方は、自分がかけた労力に対する金銭的な報酬という感じだけど、地域の仕事は金銭的な報酬以外にも喜びとか、次につながるつながり方とか、そういったものも得ることができると思います。

あと、丹後では、プロジェクトをマネージメントできる人やライターの人が足りてないので、文章を書ける人はすぐ仕事をもらえると思います。

Q. 丹後の移住のお助け先は?

私でもいいですが、丹後暮らし探求舎に相談してもらうのがいいと思います。自分がやりたい暮らしについて話すと、おすすめの地域を紹介してくれるので。あと、今はコロナでできていないですが、丹後暮らし探求舎では、月1回くらいでご飯を一緒に食べようという会があって、それに地元の人も移住を検討している人も、結構な人数が来るんです。そういった人が集まる場に来るのもいいと思います。

こんなイベントが定期的にあると、移住する前から知り合いが作りやすいことが分かります。

===
このセミナーで単身移住について不安に思っていた方の不安が少しでも払拭されれば嬉しいなと思います。

セミナーの中でも話しているように、単身でも家族連れでもどこに移住するとしても、地域の特徴を知って、いろんな人に会って、移住する前から少しずつ関係を作っていければ、移住後の人間関係などの不安は薄れるのではないかと思います。

先日、私も久しぶりに丹後に足を運んでみました。丹後の人たちと話をしていると、これが丹後の人との関係性だったな、と思うことが何度もありました。
それは、ぜひ現地に足を運んでもらい、体感してほしいと思います。

今後もいろんな地域や人を紹介するセミナーを開催しますので、ぜひご参加ください。

セミナー内で出てきた情報はこちら!

京丹後市未来チャレンジ交流センター「roots」
高校魅力化プロジェクトの一環として、高校生のやりたいことを実現する場所として昨年開設されました。高校生のやる気と、それに協力してくれる地域の方々が一緒になり、さまざまなプロジェクトが生まれています。

丹後暮らし探求舎
京丹後市の移住相談窓口。移住後に望む暮らしをしっかり聞き、それに合わせた地域や人の案内、物件探しのお手伝いをしています。とても頼りになる移住相談員の2人がお待ちしてます。

まちまち案内所
京丹後市峰山町で「まちまちな人が混ざり合い、待ち合わせできる場所」をコンセプトとした、誰もが寄れてほっと一息つける場所。丹後暮らし探求舎と同じ元建物内にあり、地元の人も移住を考えている人も気軽に立ち寄れる新たなスポット。

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