京都府公式移住・定住情報サイト 今日と明日 KYOTO LOCAL LIFE

イベントレポート

【オンライン移住セミナー 京都移住ならまず農家民宿へ行こう!~旅から始まるはじめの一歩~】開催レポ

こんにちは、京都移住コンシェルジュの矢田です。

今回は、2023年6月10日(土)にオンラインにて開催されたセミナー「京都移住ならまず農家民宿へ行こう!~旅から始まるはじめの一歩~」のイベントレポートとなります!


私たち京都移住コンシェルジュは、日頃京都府へ移住を考えていらっしゃる方への移住相談を行っているのですが、その際、こんな質問をされることがあります。

「移住を考えているけれど、地域の人と仲良くなるにはどうしたらいいの?」
「まずは地域に入ってみよう…というけれど、どこに行けばいいの?」

そんな皆さんに、京都移住のカギである「農家民宿」を知っていただくことで、
移住のはじめの一歩を踏み出してほしい!という思いから、今回のセミナー開催に至りました。

▶セミナー詳細はこちらをご覧ください!

セミナーゲストは、2組の移住者さんです。

農家民宿 手紙の木の家 金田 克彦さん・博子さんご夫妻 (綾部市志賀郷)
移住者のご夫婦が営む、古民家を再生した農家民宿。奥様の博子さんがオーナーを務められており、夫の克彦さんは本業の大工の傍ら、家族参加型の地域ワークショップ「小さな谷の小さな暮らし」を運営する団体、志賀郷ゴキゲン化計画の代表も務める。
自然に囲まれた環境の中で作物を育て狩猟も行い、自分たちの手で「つくる」ことを大切にされている。子ども連れの宿泊者も多く、家族で綾部の大自然を体感できる宿。

田舎体験ハウスWぴーす 堀 代知さん・可奈さんご夫妻 (福知山市中六人部)
2020年に福知山市へ孫ターンした代知さんが、「自然が豊かで人があたたかいこの場所をこの先もずっと残したい」との想いから、代知さんの祖父母が住んでいた家を改装し、移住体験型シェアハウス兼田舎体験型宿泊施設として活用。
現在は中六人部地域づくり協議会と連携して、地域のお試し住宅としての役割も持つ。また、農業体験を通して地域の方と触れ合えるのも魅力の一つ。

はじめにイントロダクションとして、京都府の簡単な紹介や、今回のゲストさんがお住まいの綾部市・福知山市の説明をした後、ゲストの金田さん・堀さんから、スライドや写真を使って農家民宿の内装や施設の様子を紹介していただいたり、地域の様子をお話いただきました。

農家民宿の宿泊者と一緒に農作業をする金田さん

「綾部市は、外から来た人も穏やかに柔らかく受け入れてくれるようなまち」と話す金田さん。
金田さんの住む綾部市志賀郷は、移住者も多いエリアです。
地元の方々とも、とてもほっこりするような関係性を築かれていて、
「大雨の日に田んぼの稲木干しが倒れてしまって、ちょうど外出していた時だったんですけど、帰ってきたら近所の人が直してくれていたりしました」(博子さん)
「移住してきた当初は、隣のおばちゃんが『自分の子どもと同い年や~』って自分のことをかわいがってくれた」(克彦さん)と、とても地域に馴染まれている様子。

そんな金田さんは志賀郷の谷をフィールドに、家族参加型の地域ワークショップ「小さな谷の小さな暮らし」を運営されています。写真を見せながら、ワークショップのお話もしてくださいました。

志賀郷に住む移住者家族と、地元の子どもたち、そしてワークショップに参加している家族が一緒に「暮らしのしごと=生業の仕事ではない生活の営みの中の仕事」として米作り・たけのこ取り・山菜取りなどをする「小さな谷の小さな暮らし」。
以前、フィールドになっている田んぼを見せてもらった際に、「このワークショップに参加している家族が谷の田んぼを使うことで、今まで代々地域の人が守ってきた田んぼが維持されていくんよ」と話されていたことを思い出しました。
関係人口的に志賀郷と繋がる家族が、谷を維持するキーパーソンになっている、という事実に、志賀郷の今後の可能性を感じました。

堀さんの住む福知山市中六人部の様子

堀さんは、代知さんの祖父母が住んでいたお家を改装してWぴーすを運営されており、いわゆる「孫ターン」にあたります。
自然豊かな中六人部の地が過疎化の一途を辿る中、田舎に移住してみたい人がお試しで住める場所を作ることで、人口増加に繋がる可能性のある「移住と観光の橋渡しの拠点」ができあがりました。

中六人部には移住者も増え、地域の方からも「堀くんのおかげや」と言われるほど、いまでは中六人部にいなくてはならない存在になった堀さん。そんな堀さんが移住してきた当初、地域の方と仲良くなるためにしていたことをお伺いしてみました。

「はじめ移住してきたときはよそ者感があって、馴染めないな、っていう期間があったんです。でも地域の方がよくお芋だったりを持ってきてくれて。そのくださったお芋を使ってスイートポテトを作って地域の方に持って行ったり、手作りのものとかお裾分けで持って行ったりしましたね」(可奈さん)
「移住してきた日やその前に挨拶に行くのは大事やなって思いましたね。地域では挨拶に行かないと、隣に誰が住んでいるか分からなかったりするので、地域の方に不安がられるんですよね。なので事前に挨拶しておくと、気持ちよく地域で過ごすことができます」(代知さん)

実はこの話、金田さんからも伺ったことがあります。その他にも、京都府内の別の地域の移住者さんにお話を伺った時、「挨拶大事です。朝、地域をぐるっと散歩して地元の方に挨拶してました」と聞いたことがあるんです。
地域の方と仲良くなるための第一歩は挨拶…!これ、みなさん覚えておきましょう!
基本的なことですが、とっても大事なことですね。

質問投稿ツールを使ってトークセッションを実施

金田さん・堀さんのお話の後には、質問がリアルタイムに投稿できるツールを使って、Q&Aトークセッションを行いました。
農家民宿にまつわる質問から、暮らしに関する質問、そして金田さんの狩猟に関する質問まで(実は金田さんは山で狩猟をされるんです。セミナー中には実際に狩った鹿の写真なんかも登場しました!)、様々な質問が投稿されました。

いくつか、実際に出た質問とその答えをまとめてみました!

Q.農家民宿に泊まったお客さんは、どんな方が多いですか?移住を目的に泊まる方って結構いますか?
A.様々ですが、子ども連れの家族が多いです。子どもに田舎体験させたい家族。また、泊まった方で移住が決まった人もちょこちょこいたり、移住を考えて家族ででお試し的に来た人もいます。(金田さん)
A.地域を知りたい人もいれば、田舎に泊まってみたい人、ホテルが空いてなかったから…という人も。また、Wぴーすに泊まってから移住を決めた人は何人かいたり、元住人が毎月遊びに来てくれるので、関係人口的に訪れる方は多いかもです。(堀さん)

Q.冬の雪が心配です。積雪がどれくらいあるのか、積もった場合の雪かきや交通について知りたいです。
A.年数回は積もります。それ以外は雪がちらついている感じ。凍る時があるのでスタッドレスタイヤ必須。志賀郷では、メインの道は行政が、そうでない道は地域の人が雪かきしてくれます。子どもの通学路を中心に当番の人がかくような感じなので、自分のところは家の前を雪かきしたらとりあえず大丈夫です。(金田さん)
A.積もります。11月中旬くらいまでにスタッドレスタイヤを装着しますが、スタッドレスタイヤが無いと困るなってときは冬の間に5日くらい。でも今年は多かったです(40cm)。これでも府内の中だとマシな方かも。雪合戦とか、かまくらは作れますよ。(堀さん)

オンライン開催だったこともあり、対面よりもなかなか質問がしにくいかなと思っていたのですが、たくさんの方から質問をしていただきました。
質問をお寄せくださったみなさま、ありがとうございました!

今回取り上げた農家民宿等は、移住のはじめの一歩を踏み出す方法のひとつにすぎませんが、京都にはこんな素敵な場所があるということ、そしてそこにいる移住者さんがとても魅力的!ということがお伝えできていれば嬉しいです。

ぜひみなさんも一度農家民宿を訪れてみてはいかがでしょうか?
これを読んでくださったあなたが、「移住のはじめの一歩」を無事踏み出せますように…

(文責:京都移住コンシェルジュ 矢田)

手紙の木の家さんについて知りたい方はこちら…手紙の木の家(綾部市観光ガイド)
▽「小さな谷の小さな暮らし」のHP
▽金田さんをゲストとしてお迎えした「京都ローカル・チラっとラジオ」はこちら

Wぴーすさんについて知りたい方はこちら…
▽WぴーすさんのHPInstagramお試し住宅で田舎体験してみませんか?~移住希望者と地域を繋ぐ架け橋に!田舎体験ハウスWぴーす~(福知山市公式移住情報サイト 福知山移住 FUKUFUKU LIFE)

関連コラム Related column

一覧を見る