地元民だから分かるありのままを伝えたい─京丹波町に移住相談窓口がオープン
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京都市から車で約1時間。
自然豊かな京丹波町は「丹波ブランド」で知られる食の宝庫。
自然の中で子育てをしたい方や、古民家を活用して起業したい方など、様々な方が移住されています。
今回、町内の北側に位置する和知(わち)地区に、
移住の相談窓口ができたということで、お話を伺ってきました。
目次 ▷ 今までの経験を活かして ▷ こういうの町に欲しいな、からはじまった ▷ 人と人がつながる場所づくり
今までの経験を活かして
2023年5月にオープンした京丹波町移住相談窓口。
主な支援内容は、移住希望者への移住相談・空き家の紹介、空き家内覧の対応です。
「はじめた当初は、『移住相談窓口ってなんですか?』っていう質問が多かったんですけど、今では毎回1人以上は相談者が来ています」と話すのは、相談窓口の相談員である、川邉 弘太さんです。
「起業の相談が8~9割ほどありますね。飲食店の経営だったり、加工食品の会社を作りたいっていう人だったり。町自体が起業支援をしっかり整備しているので、補助金のご案内をしたり、自分が元銀行員だったのでそういうアドバイスは得意です」
川邉さんは和知出身。大学進学のため京都市内へ一度は出たものの、就職のタイミングで地元に戻ってきました。コロナ禍の中、金融機関で4年勤務したのち、現在はこの移住相談員のお仕事に加え、SNSのコンサルティング会社「BUSC」を経営されています。
「地元のいい面も悪い面も分かっているからこそ、あえて『京丹波に来てくださいね』とは言いません。移住ってライフイベント的に大きいから、そう易々とは言いにくいなあって思うし、相手が知りたいことを聞き出して、ちゃんと伝えて、最終的にここがいいなって思ってくれたら理想ですね」
地域の両面を理解している川邉さんだからできるサポートが、ここにはあります。
こういうの町に欲しいな、からはじまった
実はこの移住相談窓口ができたきっかけは、川邉さんのとある出会いでした。
「自分の経営している会社の名刺を、京丹後市のデザイナーさんに依頼していて、デザイナーさんに会いに行くために『まちまち案内所』に行ったんです。そこで京丹後には、移住相談窓口があるっていうことを知りました。」
まちまち案内所(丹後暮らし探求舎):「まちまちな人が混ざり合い、待ち合わせできる場所」をコンセプトとして、カフェとコワーキングスペース・ミーティングルームを兼ね備えた、誰もが寄れてほっと一息つける場所。京丹後市移住支援センターとしての側面も持つ。 ▷まちまち案内所が気になった方はこちらもご覧ください!
「そういえば、うち(京丹波町)、ないなって。周りにはどこに相談したらいいか分からないまま移住した人とかは増えているのに、そういう窓口はないなって思って。しかも、もしこのままの状態が続いたら、移住トラブルとかもでてくるんじゃないかと思って、それが町のマイナスになるのも嫌やったんで。それで、すぐ役場の人に言いました、こういうのうちでもしませんか?って」
同じころ、京丹波町でも移住をさらに促進していこうとする計画が。
川邉さんの想いと京丹波町の想いがタイミングよく重なり、移住相談窓口の設置が決まりました。
「役場に言いに行ったときは、『(窓口が)無いよりあったほうがいいか』って思いでしたけど、結果的に今は『あった方がいいな』って感じがしますね」
人と人がつながる場所づくり
窓口ができて約3ヶ月半。空き家バンク登録のための物件掘り起こし作業も行っている川邉さんのために、今では地域の方が空き家情報を教えてくれるのだそう。
最後に、今後の相談窓口について聞いてみました。
「仕事をつくりたいですね。キャリア支援とかもやっていきたいです。起業だけじゃなくて、田舎でも都会みたいな仕事ができるんだよ、みたいな、『はたらける選択肢』を増やしたいなって思ってます。やっぱり人と人とがつながらないと何も生まれないと思うんで、そういう機会をつくっていけるようになりたいですね」
地域のいろんなことを知っている人だからこそできるサポートがある。
地域の人間だからこそ生み出せるつながりがある。
京丹波町移住相談窓口は、地元民と移住者がつながるための架け橋として、いつでもあなたを待っています。
(文責:京都移住コンシェルジュ 矢田)
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