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イベントレポート

京都ローカルはしご旅 Vol.7「地方に眠るチャンスを活かしたまちづくり」

こんにちは、京都移住コンシェルジュの磯貝です。

本日は、5月19日(火)に開催された京都移住計画(株式会社ツナグム)主催の「京都ローカルはしご旅〜UIターンではじめた地域プロジェクト〜」イベントレポート第7弾をご紹介します!≪セミナー概要はこちら

今回のゲストは大滝 雄介さん。テーマは「地方に眠るチャンスを活かしたまちづくり」。

◆ゲストスピーカー紹介:大滝 雄介さん(舞鶴市)
株式会社大滝工務店代表取締役/一般社団法人KOKIN代表理事
1982年、京都府舞鶴市生まれ。関東地方の大学を卒業後、東京でシステムエンジニアとして勤務後、2007年に実家である(株)大滝工務店へ。2015年同社代表取締役に就任。本業の傍ら、まちを楽しむチーム「KOKIN」を立ち上げ、主に西舞鶴の商店街を拠点としゲストハウス宰嘉庵(さいかあん)の改修・運営や、まちの暮らしを切り取る写真集「ぼくのまち」の発行、日替わりの店長が営業するcafe&bar FLAT+の改修・運営などを行う。「まちをカッコよくする」がミッション。

それではさっそく当日の内容をご紹介していきます!


地元舞鶴を「めっちゃオモロいまち」にしたい!


高校まで京都府舞鶴市で育った大滝さんは、地元を出る前までは、舞鶴のことを「何にもないまち」だと思っていたそうです。
でも、家業の工務店を継ぐために、Uターンで舞鶴に帰ってきた時、舞鶴のレトロな街並みのよさや人や地域の面白さに改めて気付いたといいます。

自分自身が高校時代まで感じていたように、「何にもないまち」だと思うのではなく、舞鶴にいるみんなが「うちのまち、めっちゃおもろいで!」と感じてほしいと、力を込めておっしゃっていました。
そのためにも、「まだまだ物足りないと自分なりに感じる部分を、自分でつくっていって、舞鶴をどんどん『オモロいまち』にしていきたい!」と、数々のプロジェクトを手掛けている大滝さん。その数がすごいんです!

大滝工務店」の3代目社長である大滝さんは、カフェとショールームが一体になった「KAN,MA(カンマ)」というプロジェクトを立ち上げ、地域の人により近い存在として、”地域のくらしづくり”も担っています。

また本業の工務店の他に、舞鶴の情緒あるレトロなまちなみを守りたいという想いから”まちを楽しむチーム”として「KOKIN」という事業を立ち上げました。
KOKINでは、ゲストハウス「宰嘉庵(さいかあん)」や日替わり店長のお店「cafe&bar FLAT+」などを運営されています。

▲古民家を改修した、ゲストハウス「宰嘉庵」。国内外からの旅行者や地元の方、移住希望の方々の交流の場となっています。
▲商店街の空き店舗をリノベーションして誕生した「cafe&bar FLAT+」。

大滝さんは、「まちづくりで、まず最初にするべきことは『拠点づくり』」だとおっしゃっていました。
「拠点があれば、面白い人が集まる。そこで、面白い人同士が出会う。そして、面白いことが生まれる。」のだと。

昨年には、舞鶴の「宝」を発掘して、全国に発信し、それを地域に還元していくために、地域商社としての役割を果たす「合同会社HOUKO」を新しく設立されました。
舞鶴を「京都一、チャンスのあるまち」にすることを目指して、今後はさらに地域経済・観光振興・人材育成に力を入れていくそうです。


地方の中小企業が仕掛けるまちづくり


お話いただいた中で、もうひとつ印象的だったのが「地方の中小企業経営者がまず行動すべし」という言葉。
「地域をよりよくしていくためには、経営者が行動して、地域に対して仕掛けていくことが必要。これが遠回りのようで一番早いと思っています。なので、まずは自分自身で示して、まわりに派生させていきたい。」と。

前記した様々なプロジェクトもそうですが、「外からわざわざ『舞鶴』に就職に来てくれる会社をつくりたい」と、大滝工務店を「地域に仕掛ける工務店」としてアピールしたことで、全国の若者からの求人申込みが増えたのだそう。
5年前は30代の大滝さんが社内で最年少だったのですが、この5年間で20代が社員全体の四分の一にまで増え、業績も右肩上がりに。
また、某有名サッカー選手のクラブハウスの設計を任されたり、お寺からの依頼で寺カフェの企画をしたりと「地域に仕掛ける工務店」ならではの面白い案件が増え、社員からも「うちの会社おもしろい!」という声が増えたといいます。

「中小企業の星になる」というビジョンを持って活動されている大滝さん。今後のご活躍も楽しみです!

地元の舞鶴を「オモロいまちにしたい!」、自分の会社を「カッコいい工務店にしたい!」という気持ちを行動に移し、様々なプロジェクトを仕掛け、その想いをカタチにされている大滝さん。実際に地域や会社の人からも「今の舞鶴オモシロい!」「うちの会社カッコいい!」という声が増えているようで、その実行力・推進力には本当に圧巻です!
大滝さんのように、Uターンで一度外に出ているからこそ見える視点は、ものすごく大切なのだと思います。そこから見えてくる地元のよさ、面白さ、カッコよさを掘り起こして、足りない部分は補って、そしてみんなで盛り上げていく..。
最初はシンプルな、純粋な想いでいい。その想いさえあれば、きっと可能性は無限大なのだと大滝さんのお話を聞いていて強く感じました。

大滝さんのこと、舞鶴市のことをもっと知りたい!という方は以下をご覧ください。

KAN,MA(カンマ)
新たなまちづくりの拠点として活動されているKAN,MA。食事やお茶を楽しみながら、ゆったりしたひとときを堪能できる「KAN, MA Dining」くらしや住まいについて相談できる「KAN,MA Living」。動画もありますよ!

KOKIN
上記でご紹介した「宰嘉庵(さいかあん)」「cafe&bar FLAT+」の他に、「KOKIN銭湯部」というレトロ温泉を応援する活動もあるそうです!舞鶴に行く際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

◆「HOUKO
現在は新型コロナウィルス感染症の影響を受け、地域の事業者さんを応援する「Buy Local maizuru」や「まいチケ」というプロジェクトもされています。今後の活動も楽しみですね!

「MY LIFE」舞鶴市移住定住ポータルサイト
舞鶴市のことをもっと知りたい方はこちらもご覧ください。「先輩移住者の声」や「舞鶴市移住定住ガイドブック」などもご覧いただけますよ!


▶︎次回は京都ローカルはしご旅 Vol.8「地域建設企画部長がしかける、まちと企業のにぎわいづくりへの挑戦」ゲスト:宇田川 鎮生さん(福知山市)】ローカルはしご旅もついに最終回です。 お楽しみに!

京都移住コンシェルジュでは、オンライン相談窓口も行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。≪詳細はこちら

(文責・京都移住コンシェルジュ磯貝)

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